Wednesday, March 15, 2006

1945年8月15日が何の日か知らない人はいまい。天皇の玉音放送を聞き,様々な思いが去来したはずであり、外地で暮らしていた民間人にとっては地獄の始まりだった。一方、米国では日本側の対応を待ちわびていた人々がいたが、歴史は時に気まぐれな表情をみせる。 そんな歴史の一こまが、4月1日および2日に開催されるフィラデルフィア・フィルム・フェスティバルにおいて公開されるという。 ”The Messenger”と題された短編ドキュメンタリーは、日本の無条件降伏の電報を運んだ16歳の少年の忘れられないエピソードについての作品だという。 監督のQuincy PerkinsはDavid McCulloughの大著”Truman”の461Pの最後のセンテンスにインスパイヤされて映画化を思い立ったという。主人公であるThomas E.Jonesは1945年8月14日、当時16歳で、Washington D.C.で電報配達をしていた。日本のアメリカへの降伏を伝える電報をホワイトハウスに託された彼であったが、荷物の重要性に気づくことなく、その日、仕事を放り出し晩飯のパンケーキを食べ、友達とウエイトレスにちょっかいをだしていたという。Tomは違法なUターンをし、警察官に咎められたことから、パーーケーキの皿を残し、ホワイトハウスに向かったのだという。 Jones氏はその後、朝鮮戦争に徴用され、結婚し、ペンシルバニアの鉄鋼会社の営業として働き、昨年12月31日に病気により他界したいうが、監督のPerkinは16分の映画の中で、貴重なインタビューを収録することに成功した。 Johns氏が大統領に手紙を手渡したところ、トルーマンは少年に”What do you have for me?といい、中身を確認しながら少年の頭を撫で、”It's good news. It's really good news"と語ったという。 かつてNBAの76ersの会長を務め、現在Key Westにある海賊博物館のオーナーであるPat Croceが資金の提供と製作総指揮にあたったという。
 戦争の悲惨さなど当事者でなければ分からないことが多いといことだろう。ましてや人の痛みなど想像すらできないのが真実ということか?クリントイーストウッドは、硫黄島についての映画を撮り、今年中に公開するというが、果たしてどのような作品になるのか興味深い。
                                   USA today 3/13

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