Friday, March 31, 2006

BBC newsのサイトを見ていたら、IFDC(国際肥料開発センター)による調査結果が目についた。 サハラ以南のアフリカでは、80%の耕地が土壌侵食に悩まされているという。人口の増加に伴い急激な農地の開発が続き、土壌の養分が失われている。肥料の購入が困難なことや、森林の伐採の影響も見逃せない。アフリカでは60%以上の人々が農業に従事しいるのにもかかわらず、作物の生産量は拡大していない。一方アジアでは、この40年間に収穫量は3倍に拡大している。人口増加に対応するため、農民は連作につぐ連作を行い、土壌をさらに劣化させている。2002-2004の間には、85%の耕地は1ヘクタール当たりの収量30Kg減少し、このうちの40%については減収は60kgに迫ろうとしている。
BBCは肥料と貧困をなんとかせーとまとめているが、JICAの調査報告書を読むと、事情はもっと複雑だということがわかる。詳しくは君島崇氏のお書きになったものを探していただきたい。 
要点としては、①アフリカ大陸の地質学的な年代の古さに起因する、土壌の低肥沃度の問題。 ②火山活動の影響による、Naの蓄積 ③雨季をもたらすITCZの南北移動収束が降雨の主因であり、移動に規則性がないため、計画的な耕作が困難だということだ。
 これらがアフリカにおける、農業の発展を阻害している要素であることを認識しなけらばならない。単純に施肥量を増やすだけでは、持続可能な農業の発展は難しいのだろう。アジアや南米、コーカサスの作物を持ち込んでもそれらが上手くいくとは限らない。やはり教育が重要ということだ。
                                 J Diamondの仮説を思い出す。

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