Tuesday, April 11, 2006

 30年ぶりに、Easter Rising (イースターの蜂起)を記念した行事が行われる。ダブリンのO'Connell Str. に立つ総合郵便局(GPO)においてイギリスからの独立宣言が読み上げられる。PoguesやVan Morrisonのfunなら関心があるのかなと思うが、どんなものだろうか? Maxwell将軍は、反乱兵、民兵、警察官などを革命分子として殲滅するよう命じ、武装闘争は失敗した。その後の政治運動の高まりにより、1918年の総選挙では地すべり的な勝利を収め、その後、イギリスからの独立を果たしたが、宗教的な対立により内乱状態も経験した。
 90周年という「刻み」は他に例もないが、共和国の国防大臣のWille O'Deaは、式典が実施可能となった背景には、北アイルランドのセクト的な暴力沙汰が過去のものとなったことをあげた。実際、1971年以降には一回だけ記念行事が開催されているが、その後は無期限の延期という事態が続いてきた。ようするには、国境警備の手を抜いちゃまずいということ。 
 いずれにしても、アイルランドの全ての政党はGPOに起源を持つとしており、Sinn Feinnは今でも正当な継承者であると宣言している。
 アイルランド政府は笑っちゃう程成熟しており、今年の7月には第一次大戦において、イギリス軍と共に戦った北フランス戦線における犠牲者を追悼する式典も計画している。
 バランス感覚という奴だ。誰も文句のない棋譜だわな。

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