Friday, April 14, 2006

自動車は移動手段を提供するマシンであると同時に、ある種の自己陶酔の対象となる工芸品だったりするが、PCについてもフェティシズムを感じる人がいるようだ。 日本におけるMAC信仰というのは一種の神話だと思っていたが、Appleの営業データを調べてみると、あながち嘘じゃない。QEが日本のDTP市場における唯一使える製品だったことや、Adobeの製品への圧倒的支持があったことは知っていたが、それだけでは説明が付かないと思った。遺伝子の「切った、貼った」をやってる人はGenetyx macやヒタチのDNASISを利用しているが、頭数としては大して貢献していない。となると、SJが復帰して、プロダクトデザイン中心のマーケッティングをやったのが効いたというところか?Think differentのおかげだ。 今年、MacがCore duoを積んじゃったということは、「IBMが相手にしなくなった」と感じたものだが、大胆にITMSなどのサービス業に傾注していくのだろうか。 
 一方のWindows陣営は、 VISTAのリリースが遅れ、PCを売るためのキャッチフレーズに頭を痛めているようだが、ワンセグやHD-DVDでどれ位の客が採れるのだろうか?国内メーカーとなると、総合電気屋の特徴を生かし、薄型テレビとの融合を意識しているようだが、WCだけでは厳しいんじゃないかな。 
 クールという言葉の対極にあると考えられるDellも手をこまねいたわけではなかった。数年前にはDell dude””のadが注目されたが、今年に入り、マッチョ系マシンを製造するAlienwareを買収した。PCの米国市場でトップを走り(33.1%)他の追随を許さないDellが、僅か3.3%のシェアを有するに過ぎない第4位のAppleと同じようにPCの外見を重視するというのは興味深い。しかも全然テーストの違うタイプでだ。 アメリカのマッチョ系のデザインが全然だめな人もいるが、powerとspeedを意識させるデザインは、バカバカしくて一つのやり方ではある。轟音を発生させるファンをぶん回し、青や赤のLEDを点灯させるPCなど誰が買うと思うかもしれないが、関東周辺の国道を深夜小一時間車を走らせたら、理解できる思う。それなりにいると思う。「PCを使う人=It's a sony のデザインが好き」とは限らない。それなりに、高価なパーツを集めてPCを自作するヒトがいるのだから。
 昨日Google Miniの発表に際して、Legoで作られたサーバの写真がでていたが、アルミケース屋さんは、どんなふうに感じたのだろうか?ケースに金を払うということはそれなりのDesignを要求しているわけで、NYtimesに取り上げられたで終わりじゃ、Userは離れていく。真似されたと泣き言を吐く前にやることあるよね。
Slate :
Dell's quest for cool

0 Comments:

Post a Comment

<< Home